• "延べ床面積"(/)
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  1. 仙台市議会 2002-10-22
    東西線沿線整備調査特別委員会 本文 2002-10-22


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、東西線沿線整備調査特別委員会を開会いたします。  本日は説明員として、都市整備局及び建設局からは局長ほか関係職員、交通局からは事業管理者ほか関係職員、企画局の関係職員、経済局の関係職員の方々に御出席をいただいております。  次に、本日の日程はお手元に配付のプリントのとおりでございます。  まず、前回の委員会でお話しをしておりましたように、本日は参考人をお招きいたしまして、地下鉄東西線仙台駅周辺、一番町駅周辺のまちづくりについてお話を伺うことになっております。その後、当局から広瀬川橋梁デザイン検討ビデオについて報告をいただき、次回の委員会について御相談いたしたいと思います。  それではお招きいたしております参考人からお話を伺いたいと存じます。  まず、円達企業株式会社代表取締役横山治さんにおいでいただいております。横山さんには大変お忙しい中、当委員会の要望に貴重な時間を割いておいでいただき、厚く御礼を申し上げる次第でございます。本日は、地下鉄東西線仙台駅周辺のまちづくりについてということでお話をいただきたいと思います。横山さんどうぞよろしくお願いいたします。 3: ◯横山治参考人  ただいま御紹介いただきました横山でございます。本日はお招きをいただきまして大変ありがとうございます。私は、仙台中央南地区まちづくり協議会の代表として本日参りました。この会は平成11年9月に設立されました。お手元の資料にございますとおり、仙台市青葉区中央三丁目7番、そして四丁目1番、この地域の地権者によってつくられたまちづくり協議会でございます。この協議会構成メンバーは、私ども円達企業、それから弘進パーキングさんが最近大成建設さんの方に土地を売却されましたので、この会員が変更になりまして大成建設さん、日本通運さん、日本通運さんの方も朝市側の土地を西武百貨店さんが所有していますので、西武百貨店さん、それからいまebeensとして営業していますエステート・エンドーさん、それからプレイビルのメトロ商事さん、その隣の東北電力さん、それからその関連で東北電力さんの関連会社コアネット東北さん、以上の地権者で構成されております。もともとこの協議会をつくりましたのは東西線をにらみながら、東西線に合わせて開発をしたいということと同時に、仙台は杜の都といわれておりますけれども、仙台駅におり立ったときにその象徴がなかなか見当たらないということで、杜の都の象徴になるようなものを仙台市とつくりたいという理念で皆さんが集まってまいりました。土地の面積はここに書いてあるように約5,000坪、当初5,600坪あったんですが、角の出光興産さんが最近ホテルモントレーさんの親会社の丸糸商店というところに土地を売却されまして、今ホテルモントレーを建設中でございまして、そういった関係で地権者としての地位を離れまして、今こういう構成になっております。延べ床面積ですが、これは現在の容積率などを勘案しますと、とても出てこない面積なんですが、あくまでも大きな目玉になるような施設をつくりたいということで、全体としては約5万坪程度の延べ床面積をつくっていきたいなと思っています。その内訳ですが、そこには百貨店を二つつくりたい。百貨店Iとして約9,500坪、それから百貨店IIとして1万7500坪、それからホテル──都市型ホテルですけれども、これを約7,500坪、そのほかに専門店等2,300坪、そのほかに──これはあればいいという希望なんですけれどもコンサートホール等をつくりたいなと。それから、東北電力さんが今現在既に変電所が地下にございます。これは、やはり地域の変電所としてこれからも必要でございますので、変電所に約700坪を当てたいと考えております。それから、駐輪場が駅前に整備されていませんので、2,700台、駐車場は1,000台それから概算費用としては600億円から700億円を考えております。そして、お手元の計画スケジュール表をごらんいただきますとわかりますけれども、現在のところ着工予定を平成17年の夏、それから竣工予定を平成19年の秋という考えを立てて、今協議を進めております。最近のニュースで私たちは知りましたが、都市再生緊急整備地区に指定されたということで、これを大いに活用して再開発に当たっていきたいと考えております。現在置かれております地図もお手元にあると思いますが、東四番丁ですね──朝市の通りですが、あそこが非常に狭くて混雑をしているということで、再開発の部分でセットバックをしまして、12メートルの道路に拡幅をしていきたいということを考えております。  それから駅前、五番丁から朝市の方に、ebeensさんのわきに露天商がたくさん並んでおりますけれども、この道路も若干つけかえもして、もう少し拡幅をして駅から朝市につながる道路として整備ができればと考えております。今回都市再生緊急整備地区に指定されたということによりまして、当初我々が考えていたのは総合設計制度を使った容積率の大体700%程度の施設を考えていたんですが、ここに来てやはりこれでは夢がなさ過ぎるということで、せっかく東西線も開通して駅ができ、そして都市再生緊急整備地区に指定されたということで、この特典を大いに利用してもっともっとボリュームを上げていこうということで、見直しをして今申し上げたような計画でこれから進めていきたいと考えております。これにつきましては、今年の末から来年の春くらいまでにめどをつけて、その後、再来年の春くらいまでに、若干スケジュールからはおくれておりますが、準備組合設立までに持っていきたいと考えております。いずれにしても、かなり大きな面積でございますので、当然開発に先立って環境アセスメント事前調査がございます。これにも1億円以上のお金がかかるということで慎重に進めていかなければならないわけですけれども、いろんなことを勘案しまして、行政側の今後のいろいろなバックアップをお願いしたいと考えております。百貨店のI・IIで考えておりますのは、一つは1万7500坪ですから、かなり都市型の百貨店として照準を合わせております。それからIの方は若者向け百貨店を考えております。いずれにしても、これから出店の交渉を続けていくわけですけれども、まだ具体的な合意ということには至っておりませんが、これにつきましては今年の暮れから来年の春にかけて合意に至るように努力をしていきたいと考えております。  簡単でありますが、以上御説明をさせていただきました。ありがとうございました。 4: ◯委員長  ありがとうございました。ただいま横山さんから貴重なお話をいただきました。まことにありがとうございました。  この際、時間を少しいただきまして、ただいまの横山さんのお話に対して委員の皆様から御質問があればお受けしたいと思います。 5: ◯木村勝好委員  若干お尋ねをさせていただきたいのですが、この事業を進めるに当たって東西線の駅ができるということについては、どういうインパクトがあると、どういう影響があるとお考えになっていらっしゃいますか、それが一つです。それからもう一つは、いわゆる都市再開発事業ということになるんだろうと思うんですが、一番問題になるのは保留床の処分だと思うんです。百貨店を二つ、あるいはホテルというお話しですが、今の経済情勢、ある意味では非常に厳しい情勢ですけれども、その中でこれだけの面積のものを十分さばくことができるという見通しをお持ちなのかどうか、その2点についてお伺いいたします。 6: ◯横山治参考人  お答えします。最初の御質問ですけれども、東西線があそこに来るということが一つのきっかけとして再開発の勉強会が始まったわけですけれども、今はそれがもし東西線の計画に関係なく、我々としてはやはり仙台が東北の玄関口だという誇りを持ってお客さんを迎えられるような設備をつくろうということで、今は進んでおりますので、東西線が具体的に設計段階に入ってくれば、当然そこのコンコースから我々の建物へのつながり、結節、あるいは入口、出口、そういったものを十分に考えていきたいというふうに考えておりますので、当然私どものビルがありますところは、そういった公共的な空間を考えております。奥の方の出光さんの跡地につくっておりますホテルも含めまして、できるだけ回遊性ができるような形で考えております。東西線ができれば、当然交通の便がよくなるわけですが、駅前は南北線ができたことにより便利になって空洞化したような状況がたくさん見受けられます。したがいまして、交通の便がよくなるということは、逆に我々のまちの魅力を増していかないと今後にぎわいを維持していくことはできないと考えておりましたので、東西線ができればより一層そういった自助努力というものをつけていかなければならないと考えております。  それから2番目の保留地の処分の件でございます。これは非常に難しい問題でございます。SCPとかいろんなことを今勉強しておりますけれども、やはり今の状況ではでき上がって実際にテナントも入って、そういった状況でSCPを組むと割かし容易に応じてもらえると、ただ計画の段階ではSCPがなかなか組めない状況であります。今はなかなか国内のホテル保留床を買って進出するというのは、今まで3年間やってきたのですが、それが見つからなかったわけですね。それから、デパートにしても自分で保留床を買うというところも今までなかったわけです。我々としても保留床がかなり出ますので、これの処分をきちんと考えていかなければいけないということで、それを優先順位の第1番目に掲げましてやっているところですが、保留床を買ってもいいよというところが二、三出てきておりまして、場所が場所なのでそういうところが二、三出てきているということで、これが具体的に決まればこの事業はかなり具体的に進んでいくのではないかと考えております。 7: ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 8: ◯委員長  ほかになければ、横山さんには本当に貴重なお話をいただきましてまことにありがとうございます。当委員会調査目的である仙台駅周辺のまちづくりについて大変参考になったと思います。これを機会に、今後ともいろいろと御指導をいただきたいと思います。本当にありがとうございます。  次のテーマに入りたいと思います。参考人をお呼びいたしておりますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。     〔参考人横山治退室参考人伊勢文雄中川英毅薬師寺晴生入室
    9: ◯委員長  次に、地下鉄東西線一番町駅周辺のまちづくりについてのお話ということで、一番町商店街を代表してサンモール一番町商店街振興組合理事長伊勢文雄さん、そして一番町一番街商店街振興組合理事長中川英毅さん、おおまち商店街振興組合理事長薬師寺晴生さんのお三方においでいただいておりますので、お話をいただきたいと存じます。本来ですとおおまち商店街振興組合理事長の三原さんがおいでになるところですが、きょうは所用があってどうしてもおいでになることができませんので、薬師寺副理事長においでいただいております。お忙しいところおいでいただきましてありがとうございます。  まず、代表として伊勢理事長さんから一番町駅周辺等のまちづくりについてお話を伺いたいと思います。また、中川理事長と薬師寺副理事長には質問の中でお話をしていただければと思います。  それでは、伊勢理事長さんよろしくお願いいたします。 10: ◯伊勢文雄参考人  御紹介いただきました、サンモール一番町商店街理事長を務めております伊勢でございます。本日はお招きいただきまして、大変ありがとうございます。私どもはサンモール、そして東一番町連合会会長も兼務いたしております。東一番町、そしておおまち商店街を代表させていただきまして、発言の機会をいただきましたことをまずもって御礼申し上げたいと思います。  私どもサンモール一番町は、御存じのとおり大変今来外者数が減少いたしております。これは、かいつまんでその原因を分析してみますと東北大学の移転問題に端を発しまして、南町通を走っておりました市電の廃止、それから私どもの各店舗になっておりました大型店の倒産等々の連鎖的な事項が現在のサンモールの現況を生んでいるわけでございます。もちろん、郊外に大きな1万坪スタイルのショッピングセンターがどんどんとここ10年来出店をしておりまして、そういったことも大きな要因にもなっております。ただ、これから私ども中心部まちづくりを考えるに当たって、基本的なスタンスというものをまず御説明させていただきたいと思います。そういったまち中心部の特にサンモールの現況の今までの原因を踏まえて、今後どういうまちづくりをしてかなければならないということの基本スタンス、そしてそれを進める上で現在の問題点、そしてその中で東西線に求める役割、あるいは期待といったものをお話をさせていただきたいと思います。  まず、まちづくり基本構想です。これには現況を考えますと、いわゆる郊外の大型店がなぜ発展してきたかと、これはいわゆる車社会に対応し、車社会の到来とともに非常に利便性の高い施設になったわけです。一方、中心部商店街の現況を見ますと、やはり駐車場問題については郊外の大型施設と比べてみましても車の出し入れのしにくさ、料金の問題、交通渋滞の問題等いろんな問題があります。こういった中で、郊外型と同じような大規模施設であるとか、あるいは車に対応するようなことを考えていても、これは中心部まちづくりの基本的な解決にはならない。要するに、まちに来る必然性とその利便性を確保しなければ、まちの発展というのは望めない。そうすると、まちに来る必然性というのは何かなと。来なければいけない理由というものがなければいけないわけです。昔は学校がほとんどまちの中にありました。それがみんな郊外に行きました。これもまちの中に来る必然性がなくなった大きな理由です。であるならば、今後私どものまちづくりの中で、まちに来る必然性というものをつくらなければいけない。それは、私ども商店街の個々のお店がどれだけお客様に魅力ある店づくりをするか、あるいは今までになかったようなファッションビルなり、商業施設をつくるということも重要なことです。しかしそれ以上に重要なことは、いわゆるそれ以外の施設を充実させなければいけないということです。ちなみに私どもの商店街には、来年4月に学校が1校できます。これは音楽学校です。学校とか、あるいは大きなものでなくてもいいから文化施設であるとか、行政施設であるとか、あるいはそのまちの中に人が住む、まちの周辺にオフィスができる、そういった必然性をつくりだしていかない限り、商店街としての発展はなかなか望めない、にぎわいは望めない、そういうまちに来る必然性をつくると同時に、それに対する公共交通の充実ということがなければ、これは郊外に対抗できない。そういった意味で私ども一番町周辺は、今回の東西線に多大な期待をかけております。やはり、まちに来る足の利便性の確保とそして来る必然性、この両方を兼ね備えたときに、私は中心部としてのにぎわいをもう一度取り戻せると思っております。そういうスタンスで、これからのまちづくりというものに私どもは取り組んでいきたいと思っております。その中で、今申し上げました東西線というのが非常にお客様の利便性につながるものだなと考えております。ただそれを進める上で、今の現実の問題として私どもの中心に特に大型商業施設空洞化というものが問題点としてあります。あるいは再開発問題ですね。サイカワさん跡の問題、東一ビル──いわゆる丸善さんの跡地の問題、丸善さんが11月末で撤退が決まっております。その後の開発が、私どもが幾らアプローチしてもそのオーナー側から見えてきません。そういった実際問題がたくさん山積しております。あるいは中央市場の再開発の問題、これも先が見えておりません。そういったいわゆる取り組まなければならないことも、これも非常に山積みになっております。そういった問題を踏まえまして、今回東西線にかかわる問題として次に申し上げますのは、東西線が開通したときにどのような考え方で私どもが臨みたいかと言いますと、いわゆる東西線一番町駅の両側を挟んで均衡ある商業の発展をしていきたいと思っております。そういった意味で、今回の東西線のと私どもは呼んでおりますけれども、おおまち角青葉スクエア構想です。地下鉄駅の開発に絡みまして、一つ大きな課題がございます。それはおおまち角──新芭蕉の辻、私ども一番町連合会商店街とおおまち商店街さんで話し合いの場、あるいは検討の場を持ちまして、どういう駅に対する出入り口の結節がいいかということについて、簡単な私案をまとめてきょうお持ちいたしました。この中で、地下鉄一番町駅の問題に関しまして市側の簡単な御説明を受けた中で私どもが検討してきました内容でございます。一つは、今申し上げましたおおまち角青葉スクエア構想というものをぜひ実現したい。それからもう1点、いわゆる青葉通の歩道には、出入り口が幅員の問題で非常に難しい。最終的には民地を利用したいという意向がございました。であるならば、先ほど申しました東一ビル、これが再開発と申しますか、取り壊しは決まっております。それの建設に合わせた出入り口の結節というものも御検討いただきたいと。そして、私ども一番町に面した出入り口を両側に均衡ある形でつくっていただくことが均衡あるまちづくりに寄与するのではないかと思っております。もちろんその問題だけではなくて、駐輪場がぜひ欲しいとか、あるいは地下街は絶対つくってほしくないとかという地元の意見、こういったものもございます。万が一そういう地下街構想なんかがあった場合には、既存の商店街は壊滅的な打撃を受けるということが私どもの商店街の基本的な考え方です。また、先進地の例を見てもそういうことでございますので、これはぜひ行ったら言ってこいと全員の意向で言われましたので、強くお願いを申し上げておく次第でございます。  以上、この東西線にかかわる問題に関しましての私どもの考え方というものを述べさせていただきました。以上でございます。 11: ◯委員長  どうもありがとうございました。貴重なお話をいただきましたけれども、この際委員の皆様から御質問を受けたいと思います。 12: ◯木村勝好委員  質問とお願いがあるわけですけれども、実はこの委員会でぜひ一番町駅周辺の商店街の代表の方々にも参考人としておいでいただいて、どういう考え方、どういう取り組みをされているのか、そのお話を聞きましょうということを提案したのは私でございます。なぜそのように申し上げたかと言いますと、率直に申し上げてこの東西線一番町に駅ができるというのは、私は空洞化といわれる仙台市の中心部にとっては、非常に大きなインパクトがあるんだろうと思っています。しかしどういうわけか、この一番町の駅を使ってその周辺のまちづくりをこうやっていくんだよといったような動きなり、そういったものが率直に言って我々には見えないんですよ。どういうふうに使って、どういうふうに考えていらっしゃるのかということが全然伝わってこない。どういう検討を周辺の商店街でされているのかということがさっぱりわからなかったので、ぜひ来ていただくべきではないかと申し上げたわけです。東西線は御存じのように、来年度、本当に国で採択されるかわからないという非常に難しい状況にございます。そのためには中心部商店街も含めて、ぜひ東西線をやるべきだという大きな盛り上がりが必要なんです。今申し上げましたように、それがどうも一番町の周辺からは私はそれが感じられなかった。だから、ぜひ来ていただいてお話を伺うべきではないかと申し上げたわけです。今お話をお伺いいたしましたけれども、もう一つは、この東西線一番町の駅ができると、一番町の駅の隣には勾当台の駅があるわけです。ちょうどその二つの駅に挟まれた格好になるわけです。これはすごく大きなインパクトがある私は思うんですが、そのお願いというのは、東西線の促進とその一番町の駅を使って中心部活性化を図るということについて、ぜひ関連する商店街の皆さんがより一層御努力していただきたいなというのが一つお願いです。それから質問の一つというのは、今申しましたように二つの駅に挟まれるわけですね。これを上手に使わないという手はないと思うんです。そのことについては何かお考えになっていることはありますか。 13: ◯伊勢文雄参考人  二つの駅に挟まれるという問題ですね。これは非常に回遊性が高くなると思います。具体的には、今こちらにいます一番街さんと四丁目さんが間に挟まれてサンモールはどちらかというとちょっと外になるわけですね。一言お願いしたいのは東北大学跡地利用の問題、ちょっと質問の趣旨からそれて申しわけありませんが、これをぜひ検討していただかないと本当の意味での均衡ある商店街構成にはなってこないと思うんですね。まずその点を前もってお願いしておきます。その回遊性が高まることについて、後ほど中川理事長からお話があるかと思いますが、これは非常に私ども商店街にとってはプラスになると思います。そのためにその動線を勾当台と一番町とこれをつなぐためにも青葉スクエアというこの新芭蕉の辻まで出入り口を伸ばして、そこを一つのたまり場にしたいと。そして市役所側──141周辺のたまり場と大きな2大たまり場といいますか、そういったものをつくってそれでそこの往来を、またお客さんの利便性が図れるのではないかと思います。それと一番街で考えている点を中川理事長からお願いしたいと思います。 14: ◯中川英毅参考人  一番町一番街商店街振興組合理事長の中川と申します。私どもでは20数年来まちづくりに取り組んでまいりました。その姿勢が市議会の皆様に伝わっていないということにまずもって私は驚きを感じました。先ほど伊勢理事長の方がお話し申し上げましたように、一番町中央通というのはやはり仙台市の顔だと思います。中心商店街といいますのは、外部からおいでいただいた皆様方に御支援いただいて初めてでき上がるものだと思います。先ほど来御説明がありましたように、ここ10数年来やはり積み上げてきたものが一つ、二つと崩されていった歴史でもあるわけなんです。それを私どもも必死に何とか中心部活性化を図るために、一商店街としてやるべきことをということは限界がありますが、相当取り組んできたつもりでおります。例えば20数年前は、一番町は車が南北に対面通行をしていたわけです。これを買物公園化して歩行者の安全と、安全で快適な商店街ということでつくり上げたのも一番町でございます。それから、民地の高度利用ということで高層アーケード、これを誘導したのも一番町でございます。そしてまた、三丁目地区で中心商店街をより高層化しまして、面的な回遊性ということを考えてまちづくり協議会をつくって今勉強会をやっております。これは、検討会、懇談会、協議会を含めますと足かけ5年ぐらいの活動になります。この辺あたりも今協議会準備組合の段階まで何とか来ているという状況でございます。そういった状況でございますが、私どもは今御指摘いただいたように、南北線との連携ということをやはり大きな課題と考えておりまして、せっかく東西線が今回開通の見通しがあるということで、この中間をどのように埋めていくかということを、実際私どもも検討しておるわけでございます。一番町は御承知のように、南北約800メートルございます。中間に広瀬通青葉通という大きな通りがあります。特に広瀬通には、西道路から車が入ってきまして、ますます信号の時間帯が長時間化しておりまして、この一番町を通る時間がかなり制約されてきたという中で、何とか青葉通もそうなんですが、信号に頼らない形でということで地下とか、あるいは空中とかそういうようなことも含めまして勉強会をやっているところでございます。先ほど青葉スクエア、新芭蕉の辻というお話を申し上げましたが、これは石井市長の時代にもあるところまでいったお話でございます。これは、商店街の接点というものの真空地帯が新芭蕉の辻でございます。おおまちと一番町の交差点部分、これは北から行きまして、フォーラスから行きまして大内屋さんまでが一番街でございます。それから、大内屋さんから第一勧銀までがおおまちでございます。それから藤崎から南町通までがサンモール商店街でございます。いずれにも属さないのが新芭蕉の辻というエリアでございます。ここにはアーケイドもかかっておりませんし、それから、路面の整理もなされておりません。それを3町で共同して、そして各店舗である藤崎さん、あるいは仙台市さんの御支援をいただいて、何とかシンボリックなものをつくろうという構想が新芭蕉の辻構想でございます。今回、緊急車両の通行という問題もあろうかと思いますし、それから仙台市道といういろんな制約もあろうかと思いますが、何とかこの辺の近くにシンボリックなものを。ただ単に何か像をつくるとか、そういうことではなくて通行の動線をここにもって来れないものかと、こういうのが先ほど十分な時間をちょうだいしていないので、伊勢さんから御提案いただいた内容でございます。私どももそういったさまざまな部分から検討をしておりまして、三丁目地区でも8街区というところが某百貨店を何とか誘致して、今の既存の専門店が十分容積率を与えていただいている600%、この容積を活用した商業施設をつくっていないということで面的な回遊性高度利用を含めた高層化、あるいは複合化ということをテーマに今勉強会をやっているところでございます。その辺が表面に出るのは時間がかかると思います。私もいろいろやっていて、初めてこういう場で発言する機会を与えていただきました。仙台市の職員の皆様には常日頃御指導いただいて勉強会をやっておりますので、たまには地元にもおいでいただいて、いろいろ御意見を聞いていただければ大変ありがたいと考えております。以上です。 15: ◯薬師寺晴生参考人  私は、おおまち商店街の副理事長で薬師寺と申します。本来ならば三原理事長がここに来てとうとうと話すはずですが、私がかわりに行ってこいと言われまして、きょう来たら地下鉄東西線一番町駅周辺のまちづくりについてという話なんですね。私はそんなに一番町駅周辺のまちづくりについて考えたことはございません。おおまちでは理事長も恐らくそこまでは考えていないと思います。自分の町内がいかにして結束するか、明日の飯が食われるか、従業員がやめないようにうまく商売がやっていけるか、それで精一杯ではないでしょうか。隣のうちが、例えば売りに出された、じゃあ町内として何か言えるかというと言えないですよね。どこが買うかわからないのですよ。買ったところが建てて初めて、これはまちのためによい店だなとか、まちには不向きだなとかそう思うくらいで、先にまちづくりだからといって、それを規制するとかそんなことまで言う力がとてもないです。ということで、私ではきょうの問題は力不足でございました。先ほど伊勢理事長中川理事長が言われたように地下鉄出入り口、これが一番町とおおまちの接点のところにでき上がるということは非常によいことでございます。各商店街サンモール一番町もおおまちもやはり事業でこういう大事なときになかなか意見がまとまることはないのですよ。ところがこの問題に限ってはすぐにまとまりました。ということで、そこら辺を考えていただきながら、せめて地下鉄出入り口はここにつくっていただきたいと思います。以上でございます。 16: ◯委員長  今のお話について御質問はございませんか。 17: ◯小池純夫委員  地下鉄に期待をする気持ちが大きいということはよくわかりますが、ただまちをつくるということは一部分的な、例えばサンモールさんとか、おおまちさんとか、あるいは一番町とかそういう部分的なものを、例えば最近札幌に行ってきました。札幌市に狸小路がありますね。そこの商店街は、いわゆるドーナツ化現象に対して六つの大きな、皆さん方は3連合会ですけれども、六つの大きな連合会が中心になってみんなで地域を盛り上げようということで、部分的なことでは私はまちづくりはなっていかないと思います。ですから、そういうことも地下鉄を利用して、気持ちはわかりますが、ただ駅ができればいいということだけではだめで、皆さん方が共同でやはりもっと・・・・・。今のお話だけを聞くと自分たちだけのことしか考えていないような節があるので、皆さん方は少なくともその連合会が重なって。札幌の狸小路は6商店街なんですよね。そして地下鉄の駅も近くにあるんですよ。それと同時に、狸小路かいわいの100の駐車場は5000台収容できるんだそうですが、これが共通券システムを来年3月に立ち上げ、こういう今も若い人たちは車とは切り離せないんですね。だから車はだめだとかいうことではなかなかまちづくりのいい案が出てこないのであって、逆にそういう発想を利用してまちづくりが・・・・・。例えば、娘に連れられて東京の竹下通に行ってきました。やはり地下鉄の駅もあります。ただ店をやっている人の発想が全然仙台と違うんですよ。これはきょうのテーマから外れるかもしれませんが、私はもっと皆さん方商店街の人たちの考え方を変えていかないとですね、仙台は売ってやるという雰囲気がまだ抜け切らない。こういうことでは関西の商人なんかに負けてしまいますよ。ですから市がやってくれるとか、公営がやってくれるとかそいうことだけではなくて、もっと自分たちはこういうふうに頑張ろうという思いです。ですから市も何とかお願いしますという言い方をしないと、皆様方社長さんに会ってみますと市がやってほしいとしか言わないんですよ。まちづくりは、皆様方民間がやるものであって、それを市が補佐するものです。そういう発想がないということが私は残念なので、今の趣旨には少し外れるかもしれませんが、地下鉄の構想を皆さん方どういう発想をしているのかということを聞いてみても、何だかピンと来るものが正直言ってありません。もっともっと皆さん方が仲間意識を持って、きょうお見えになっている3つの連合会の理事長さんが団結、糾合してまちづくりというものはこういうものだという発想をつくっていただきたい。部分的なものでは絶対流れてこない。例えば話が外れますが、七夕をやっても、皆さん方の商店は商売にならないといっています。ところがそれは皆さん方の発想が悪いのであって、定禅寺通の歩く七夕を何で国分町あたり、皆さん方の商店街にこれを引き連れようとする意欲がないのでしょう。例えば、徳島の阿波踊りを見てみると13会場があります。そして回って歩くんですよ。町内会でもあのチンチンという音が聞こえてくるんです。朝方までやっている。みんなが各町内に回って歩いて買物をしたりする。ですから、商工会議所に入っている方がいらっしゃるかもしれませんが、商工会議所に対して、もっともっとやり方に対して注文をつける。地下鉄の駅ができるんだから、こういういいものを逆に利用して、皆さん方がもっともっと一人一人がまちづくりの発想を持って頑張っていただきたいと思います。 18: ◯伊勢文雄参考人  今の御指摘にお答えさせていただきます。  まず私ども中心部商店街、これが結束いたしまして3栄会という組織をつくっております。毎月理事長会をしております。中心部全体で今年の年末は売り出しを行います。去年も行いました。それから、今まちづくりの発想は中心部としてまとまって、どういうまちづくりをしなければいけないということもすべて検討しております。それで先ほども申し上げましたように、いわゆる商業者として一つ一つ商業者が良くなることもさることながら、まちに来る必然性をもっともっとつくろうと、その中の一つとして東西線に大いに期待をしているということです。だから、駅ができるからその駅ができることだけを期待してということだけではないんです。すべてのまちづくりの中で、東西線というのが重要な位置を占めているという御説明をしたつもりでおりました。私の説明の仕方がまずかったのであればおわびいたします。 19: ◯小池純夫委員  私が言っているのはちょっと違うんです。私の言ったことに対して一々答弁は要らないです。あなた方商人の発想を変えてほしいと言っているんです。こういうことで主要な人たちが集まって、いろいろ検討会をやっています。理事長が集まってやっています。それもいいでしょう。ただ仙台の商人の考え方を変えていかないと幾らいい地下鉄の駅ができても、それを利用し得ないということです。私の言ったことに一々答弁は要らないんですよ。まず、基本的な発想を変えてほしい。私も議員ですから、方々の視察をします。つい最近も名古屋に行って帰ってきました。名古屋の商人の根性というものを目の当たりに見てきて、私は仙台人ですから仙台がもっともっと盛んによくなってほしいという発想からお話をしているのであって、こういうことをしていますよ、ああいうことをしていますよという答弁は要らないんですよ。まずお一人お一人の商店街の方々の根性を変えていって、この地下鉄の駅を契機として、お客さんも入りやすいまちづくりをやってほしいと思います。ということで別にお答えをいただく必要はありません。お一人お一人がそういう発想で向かっていけば、仙台のまちもお客さんがたくさん来ると思います。  それからもう一つついでに言いますが、仙台は観光がうんと廃れています。なぜかというと、いつもイベントが決まりきっていて、新鮮味がないからだと思います。こういうことも皆さん方地下鉄の駅を、いいものをつくってもらおうとしたあなた方の発想を変えてほしいと、そして地下鉄の駅もできて、皆さんのまちもよくなったということを。先ほどのことをもう一度繰り返しますが、市や公共がやってほしいということだけではなくて、皆さん方が一生懸命にやって、そして市が補佐をしてほしいという発想に至らないと。仙台市がまちづくりを全部やろうとしても無理だと思います。皆さんが燃えるような熱意でまちづくりを、そして市が補佐をするということなんですね。そういうことで頑張ってほしいと思います。私は激励の意味で言っているわけですから、一々答弁は要りません。 20: ◯伊勢文雄参考人  よくわかりました。ただし一つだけ申し上げさせていただきます。  すべて市に頼るとかそういうことは全くありません。私どもは精一杯やっておりますし、私どもがやることに対して、市側からは何らかのお手伝いがほしいというのは本音です。ただし、主体性は私どもにあるということは、これは断言して私ども中心部商店街全員がそういう思いでおります。市が何でもやってくれるなんてことは全く思っておりません。 21: ◯小池純夫委員  そうじゃないんですよ。皆さん方はそうおっしゃるけれども、大体ほかの方の話でも、例えばサッカーでも何でも、委員の皆様もよく御存じなんですけれども、とにかく仙台市が金を出すという発想がおかしいんだと思います。清水市なんかはほとんど市民の方々ですよ。そして会員が一つのチームを立ち上げています。だから、あなたたちが市に何でも言ってくるのが困るといっているのではなくて、そういう発想が一人一人の商工人の中にあるから、それを変えてみんなで飛躍していきましょうということなんですよ。 22: ◯伊勢文雄参考人  おっしゃることはよくわかりました。 23: ◯佐藤正昭委員  ここの地域は、私も小学校が東二番町小学校だったものですから、よく通っている地域で、今度東西線ができれば私なんかは市役所に行くときにはこの一番町駅でおりて、市役所まで歩いていくことになると思います。そういった中で、先ほどいろいろ理事長さん方から出ました東一ビルの問題、丸善の問題、三越の向かい側の連鎖街の問題、そして東一の横の連鎖街の問題などいろんなところがあるんですが、やはり皆様方の考えも我々議員団の考えも、そして市役所側の考えもみんなまちづくりという面では同じ方向に目が向いていると私は思うんですよ。みんなこのまちが活性化してほしい、このまちがにぎわいの中で人が大勢集まって、楽しくやりたいと。そういう意味では、同じ方向性を持ってるんですよね。しかしながら、今までなぜそれができなかったのか、できにくかったのかなと思うわけですよ。東一ビルなんかもいいところまで行くけれどもなかなか実現をしない。それは規約、法令いろんな問題がありますけれども、私は同じ方向を向いていますので、我々に対しても、役所に対しても皆様の意見というのは、率直にぶつけていただいていいと思うんですよ。だから、そういう面で率直なそういう意見のぶつかり合い、こんなこと言ったらということではなく、どんどん役所とも我々とも接点を持っていただいて、そういう中で同じ方向を向きながら、まちづくりをぜひしていきたいと思うんですけれども、その辺は市役所側もそうでしょうけれども、その努力が足りなかったという部分があるのかなと。我々議員も皆さんと市役所側とをつなぐ役割が若干不足していたかなという思いがあります。せっかくいい機会ですし、市民みんなが東西線というものに期待をしていますから、この機を逃さずそういう諸々の解決すべき問題がいっぱいあります。それを一つ一つ解決していくいいチャンスにとらえるかどうかというのが、この東西線が生きるか死ぬかだと思いますので、そういう発想の元でこの問題をとらえて、いい方向にどんどん協議していって、いいものはみんなでやりましょうというふうにやってもらえればなあと思います。そして今5カ所の出入り口の案も提示されました。いい案ですので仙台市当局もほかの駅と一番町駅と仙台駅、この二つは全く別な駅で、用がなくてもおりる駅がこの二つの駅だと思います。ほかの駅は用があるから行く駅で、この二つはそういう意味で全く違う性格を持った駅だと思いますので、そういう観点の中からこの出入り口の問題も積極的に取り組んでいただければなと思っております。 24: ◯鈴木勇治委員  いろいろ今議論が出ていたのですが、私も仕事柄中心部にはちょっとかかわってきた者なんですけれども、正直言って東西線がなかろうと、中心部まちづくりはずっと続けていかなければならないことだと思います。そんな中で三丁目地区とか、東一市場の問題とかいろいろ動いていることは、よくよく認識をさせていただいておりました。そんな中で、若干駅前とは違った一番町の中央通というこのゾーンで、このまちの楽しさ、おもしろさ、こういった雰囲気づくりというのは、どのようにイメージとして持っておられるのか、その点をちょっとお話しいただきたいと思います。 25: ◯伊勢文雄参考人  まず商店街として当然のことながら、先ほど小池委員から御指摘がありましたように一つ一つのお店がお客様に信頼され、支持されることは大前提だと思います。そういった意味においては、自戒の念も込めましてもう一度そういったことについてきちんと我々は取り組まなければならないと思います。ただそれがもちろん大前提ではあるんですけれども、いわゆる商業以外の中心部に来る必然性、そういったものも混在するまちづくり。今見ますと私ども商店街には文化的施設がほとんどないんですよ。昔サンモールには四つの映画館がありました。中央劇場、青葉劇場、名画座、松竹と、全部なくなりました。私が学生時代よく遊んだビリヤード場も、それから卓球場も全くなくなりました。ゲームセンターだけは残っております。それから近くにはいろんな学校もありました。宮城もありました、朴沢もありました。みんななくなりました。人も住まなくなりました。  もちろん中心部商店街としましては、先ほどいいました商業が大前提ではありますけれども、そういったような商業を取り巻く環境というものを取り戻していかない限り、いわゆる商店だけで商店街が形成できるとは思っておりません。大きな箱物じゃなくていいんです。そういったようなものをどんどん我々も誘致し、そして活用していくことを、そしてそれが市民の人たちに理解され、支持されるようなまちづくりといいますか、そのようなものを目指してまちづくりをしていきたいと思います。それから、当然ながら昼間人口でありますオフィス、そういったものの充実も、これは私どもだけでは非常に難しい問題がありますけれどもやってきたい。あるいは、今回私どもに来年1月できます松竹ビルの跡のシティハウス東一番町中央、このマンションに約65世帯入ります。そういった居住者の方と一緒に商店街づくりをしていくと、そういったことを中心ににぎやかなかいわい性のある商店街、多少抽象的でありますけれども、まちづくりをしていきたいと思っております。 26: ◯正木満之委員  まちづくりをする上で、東西線が非常に大きな役割を果たすと思うんですが、南北線が運行されてから利用する市民から寄せられる声を聞いていると、元気な人には余り苦にならないことでも、利用しづらい面がいろいろ危惧されておりまして、エスカレーターは時々止まっているとか、エレベータは休みには1カ所にしかないとかいろいろと考えなければならない問題がたくさんあるんだと思います。そういう意味で、東西線の建設問題で議論がこれからもなされていくことと思っているんですが、駅前と違いまして一番町の場合は乗りかえる、乗りかえてこっちに来るということに対するものが大きくならなければ、その役割を十分果たせないような気がしておりまして、そういう意味でまちづくりを考えておられる立場から、今の地下鉄のあり方というのか、内部の構造も含めて何か御意見があれば、南北線の状況なんかを見てお感じになっておられることがあれば、あわせてお聞かせ願えればと思います。 27: ◯伊勢文雄参考人  私も実は最近までは地下鉄を利用したことがなかったんですが、孫ができまして、孫が地下鉄に乗りたいと言ってしかたがないんですよ。今毎週地下鉄に乗っておりまして、バスと地下鉄の乗り継ぎをしております。一つは、バスの時間と地下鉄の時間との整合性は全くないんですね、途中で乗りかえようと思うと。その辺が結局、子どもを抱いたままずっと待っていると。子どもは退屈して騒いでくるからタクシーを拾ってタクシーで帰っちゃうとか、いろんなことがあるんでその時刻の整合性みたいなものをもうちょっと考えてもらえないかなということが一つですね。それからもう一つは、エレベーターなんですけれども、なんかちょっと端の方にあって、きっと女の人だと乗ったりするのが怖いんですよね。ちょっと臭いですしね、独特のにおいがします。変なにおいではないですけれども、機械臭いって言うんですか。もうちょっとなんかいい香りでも出るようにしたら、そしてもっと明るくしたら女の人ももっと利用できるのにと思います。女の人が1人で利用するのはちょっと怖いだろうと思います。高齢者とか身体障害者の方に配慮してああいうスピードにしたんだと思うんですけれども、急ぐときなんかはやっぱりちょっともどかしいなと思います。どっちがいいのかわかりませんが、そういう気ががいたします。私が利用者として、あるいはもし一番町駅をつくってもらうとしたら明るくしてほしいなと、そしてほのかにいいにおいがするような駅にしてほしいなと思います。 28: ◯正木満之委員  もう一点、ちょっと後先逆になったんですけれども、先ほどのまちづくりの御提案、おおまち角出入り口のことで、全国各地いろんなこういう出会いができるような出入り口構想というのはどこでもありますね。私もこういうのはあってもいいなあと思っているんですが、ここの場所のスペースというんですか、容量というんですか、これがなんとなく制約があって、大きな面積というか、余裕が取れないような気になっているんですが、何かそこではイメージされたときに、上にしても地下にしても相当大きなスペースを取るべきだというイメージはございますか。 29: ◯伊勢文雄参考人  おおまち角青葉スクエアに関しては、できれば地下にそういったような大きな空間をつくっていただきたい。具体的にどう利用するんだということは、まだ白紙なんですけれども、かなり広い空間をつくってほしい。それから、ほかの3カ所の出入り口については民地利用を考えて、いわゆる通りに平行して出入り口ができるようにしたいと、左右に分かれて入れるように。たまたまほかの3カ所については、いずれも建てかえの可能性が非常に高い。サンモールの場合は、幸か不幸かいっぱい場所があるんですよ。ですから、そういう建てかえに乗じてその一角を利用して、最低1.5メートルと言われましたけれども、もっと広い、お客さんが利用しやすい明るい出入り口にしていただきたいなという希望はございます。 30: ◯委員長  ありがとうございました。ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31: ◯委員長  ほかになければ、以上でお三方のお話は終了いたします。  参考人の皆様には本当に御苦労様でした。貴重な御意見ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。         〔参考人伊勢文雄中川英毅薬師寺晴生退室〕 32: ◯委員長  引き続きまして、報告事項に入らせていただきたいと思います。  都市整備局から報告願います。 33: ◯都市整備局長  都市整備局の方から広瀬川橋梁デザインにつきまして、東西線計画課長から御説明をいたすわけでございますが、その前に東西線の事業採択に向けました現時点での取り組み状況について、私より御報告させていただきたいと存じます。  既に御承知のこととは存じますが、今月の6日に扇国土交通大臣、そして翌7日には青山国土交通省事務次官が、道路財源を地下鉄等に使途を拡大するような御発言をされているわけでございます。また、私ども協議をいたしており、担当であります鉄道局の方からも最近になって、これまで以上に積極的に協議に応じてくれると、このようなことで東西線の事業採択に明るい見通しがついてきたなと、私なりの実感を持っているわけでございます。しかしながら、なお確かに厳しい財政状況に変わりはございませんので、全く予断を許さないという状況にあると考えておるところでございますけれども、今後とも12月の事業採択に向けまして、私ども事務方といたしましては積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、委員の皆様のさらなる御協力をお願いする次第でございます。このような状況の中で商工会議所を中心といたしまして、経済界やその他関係の多くの団体の間から、東西線の建設を促進するための市民総決起大会を開催しようと、このような声が出てまいりまして、本市といたしましてもこのような動きは大いに歓迎するところでございまして、市民、企業等が一同に結集して事業の早期着手に対する地元の期待、あるいは熱意を示そうというこの総決起大会──今お聞きしているところでは11月13日に開催をいたしたいということでございまして、これに全面的に仙台市としても御協力申し上げたいと考えておるところでございます。なおこの開催に当たりましては、委員の皆様にも御案内を差し上げることになりますので、一つ御参加の方をよろしくお願いを申し上げる次第でございます。 34: ◯委員長  ただいまの報告に対して何か御質問はございますでしょうか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  ないようですので、それでは次に広瀬川橋梁デザイン検討ビデオについて、東西線計画課長より説明いただき、並びにビデオをごらんになっていただきたいと思います。 36: ◯東西線計画課長  それでは、広瀬川橋梁デザイン検討ビデオについて御報告いたします。  広瀬川の橋梁架橋地点につきましては、自然が残り景観に優れている場所であることから、環境影響評価におきまして宮城県知事意見の中で広瀬川橋梁周辺の多様な地点から見える景観について検討を求められております。今回、3種類のイメージでデザインしました広瀬川橋梁の検討ビデオを作成いたしました。ビデオの内容といたしましては、昨年実施しました広瀬川橋梁アンケートの状況映像、仲ノ瀬橋からのフォトモンタージュ、広瀬川周辺の眺望点からのアニメーションなどとなっております。今後、市民の方々にもこのビデオを見ていただき、橋のデザインについて御意見をいただく機会を設け、橋梁景観設計の参考にしたいと考えております。ビデオは正面の方の画面で上映したいと思いますので、そちらの方をごらんください。           〔広瀬川橋梁デザイン検討ビデオ上映〕 37: ◯委員長  それでは、ただいまのビデオをごらんになってお気づきの点等がございましたら御質問を受けたいと思います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  別になければ、次に入りたいと思います。  次回の委員会についてお諮りいたします。当委員会の年間テーマの一つにワークショップへの参加がございます。現在、南小泉小学校の6年生がグループに分かれて薬師寺駅周辺の調査を行い、その内容をもとにまちづくりを考え、模型の作成に取り組んでいるとのことですが、完成品を12月の半ばに市長に提言するということでございます。次回の委員会では南小泉小学校に伺いまして、児童と一緒にまちづくりについて意見の交換を行いたいと考えております。内容は1時間ほどで、児童たちに模型の作成をしていただき、それに委員の皆様も参加していただきたいと思います。その児童のグループの代表から今までの経過や提言などをいただき、お互いに意見交換を行いたいと思います。日程は学校の行事の都合等もお聞きした上で、11月22日金曜日の午前10時ごろから開催したいと考えておりますがいかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  それではそのようにさせていただきます。また詳細な日程等については、委員の皆様に後日お知らせいたします。なお、次回の委員会の予備知識ということで、南小泉小学校の取り組みについて当局より説明いただきます。 40: ◯街並みデザイン課長  この場でOHPを使いながら御説明をさせていただきます。  この南小泉小学校6年生の取り組みですけれども、南小歴史探検2002・地下鉄東西線プロジェクト、歴史や伝統のよさを生かしたまちをデザインしようという総合的な学習の時間の中で実施をしてございます。この学習は9月からスタートいたしまして、全体でおよそ50時間程度、12月中旬くらいをめどに進められる予定になっております。現在の子供たちの様子ですけれども、東西線の駅ができることによってまちが変わるであろうと、そうだとすれば、どのようなまちに変わってほしいのか、自分たちでまちの未来を考えてみようということで真剣に取り組んでおります。11月22日には、まちの模型をつくるワークショップを予定しておりますけれども、委員の皆様にぜひ御参加いただきまして学習を参観していただきながら子供たちと意見を交換していただければと考えております。これまでの学習の様子をOHPの方にまとめておりますので、ちょっとごらんをいただければと思います。                〔OHP映写〕  このOHPの上の方が、宮城大学の大村先生にお話をいただいておりますけれども、オリエンテーションのときの様子です。仙台のまち、そしてヘルシンキのまちづくりの歴史、あるいは工夫についてお話をいただきました。下の方はゲストティーチャーとして、NPOの方から学習の目標であるとか方法について説明をいただいているところです。  次に、まちづくりをする範囲というのを決めておりまして、三つのグループに分かれてまちの中を探検しました。いつもと違う目で見てみよう、それから五感で感じてみようというねらいのもとにカメラを使って未来に残したいもの、それから変えていきたいもの、気になるものという三つの観点で写真におさめて歩いていきます。このグループは薬師堂グループ、薬師堂のところで文化財課の職員から説明を聞いているところです。  次に、こちらのグループは鍛冶屋敷グループと称しまして、鍛冶屋敷に昔からお住まいの郡山さんという方から、まちの歴史を学んでいるところですが、白山神楽を伝承している地元の農家の方でございますので、そういうお話を聞きました。それから下の方は、薬師堂の駅のできるあたりを現在探検をしているところです。  次に、こちらのグループは古墳グループという名前なんですけれども、ウルスラ学園の中にあります法領塚古墳について、ウルスラ学園の教頭先生からお話を聞いているところです。探検が終わりましたら撮って来た写真を全員で整理いたしまして、下の方はそれを発表している風景です。この日は、子供たちのほかに景観サポーターも一緒に探検をしておりまして、発表している展示ボードの上の方は子供たちの写真、それから下の方は大人の景観サポーターの方々が撮られた写真をそれぞれに発表いただきました。それで次に、南小泉の学区だけではなくて、東西線の沿線に沿って仙台のまちをもっと広く眺めてみようということで3つのグループに分かれてフィールドワークを行いました。このグループは、荒井の長喜城を訪ねたグループです。10月1日、雨が降っておりましたけれども2時間かけて七郷堀沿いに堀を見ながら歩いてまいりました。下の方は庄子さんのお宅にお邪魔して、米づくりの昔と今の肥料の違いを質問した子どもがいまして、ちょっと天秤棒を担がせてもらっているというところです。  次に、これは青葉城に行ったグループなんですけれども、城跡から仙台のまち並みを見てみようということで文化財課の職員からお話を聞きました。  次に、これは国際グループと称しまして、国際センターに出かけて外国の方々からそれぞれのまちの様子、まちのつくり方、その辺の話を伺いました。上の方はモロッコの方、下の方はカナダの方、もう1人韓国の光州広域市の韓さんからそれぞれのまちの様子というものを伺いました。  次に、これは最後なんですけれども、子供たちは今現在こうした今まで見てきたものをもとに、感じたことをもとに調べ学習をしております。明日はそういう学習の成果に基づいて、まちづくりのアイデアを提案する公開研究授業が、教育局の指導課の参加のもとに行われます。そこには都市整備局、建設局の職員そしてNPOがゲストティーチャーに入りましてアドバイスを行いますけれども、それを受けてさらにまちづくりのアイデアを練り上げて模型づくりに入るということになっております。今お示ししておりますのは、東長町小学校の事例をイメージとして使っておりますけれども、これから24ブロックに分かれて模型の上にまちをつくってまいります。そして、8ブロックで一つの区を構成していきます。ばらばらに模型をつくりますので、区としてはまち全体として調整を図る必要がありますので、それぞれのブロックから代表を選び市長や区長その他歴史や環境などの委員をつくりまして、市議会をつくって問題を解決していくというプロセスをとります。11月22日ですけれども、こうした模型づくりの多分最初の過程をごらんいただけるのかなと思います。特に、市議会で問題を解決している様子をみていただいたり、それからそのこども市議会の皆さんから、ぜひ質問を受けていただいて、それに対してアドバイスをしていただいたり、あるいはこども市議会の方に対して、逆に質問していただくというような形で意見を交換する場を設けてみたいと思っております。詳しいことは今後の学習の成果の状況を見ながら、学校の方でこれから指導案をつくってまいりますので、またもう少ししましたらお伝えできるかと思います。子供たちは実際の市議会の皆さんが自分たちの意見を聞いてもらえると大変喜んでおりますので、ぜひ期待して学校の方においでいただきたいと思います。 41: ◯委員長  ただいまの説明に対して何か御質問はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  別になければ、次回の委員会についてを終わります。なお、次回の委員会において資料の要求がありましたら11月8日まで私の方に御連絡いただきたいと思います。  次に、その他に入ります。  まず、他都市視察についてお知らせいたします。前回の委員会において決定いたしましたように、10月28日、29日の1泊2日で名古屋市に参ります。日程等については、お手元にお配りしている資料のとおりでございます。御留意の上、ぜひ御参加くださいますようお願いいたします。  私の方からは以上でございますが、この際皆様から何かありましたらお願いいたします。 43: ◯小池純夫委員  最近の中央紙の仙台版に東西線の建設に当たって、支出指しどめの提訴をオンブズマンが仙台市長相手に行うということが新聞に大きく書いておりますが、この記事の中で東京の大江戸線の建設が当初の予想を45%を上回る1キロあたり300億円を超えたことを挙げ、市が試算する1キロ190億円は根拠がないのではないのかということが第1点と、それから南北線の利用者が、免許申請時の予測の半分の16万5000人にとどまっているとして、1日13万2000人とする東西線の需要見込みは甘すぎると指摘されておりますが、私の知っている人からも、こう大きく出ると一体どうなんだということを聞かれるわけです。きょうは東西線の特別委員会ですから、当局のこういうことに対して市民がきっちりと判断できるようなことを、簡単でいいですから説明していただかなければと思います。こんな大きく出たものですから一応説明してください。 44: ◯都市整備局長  その新聞には提訴などということが記載されておりますが、私どもの情報では、公開質問状のようなものをいただくということを仄聞しておるところでございまして、それには私ども自信を持ってお答えをできると思う内容でございますけれども、工事費については何回かこの委員会においてもいろいろ議論になり、また御質問をお受けをしたところでございますけれども、南北線の実例をもとに計算をしておりまして、そこに出ております大江戸線につきましては、ものすごく各放射状の地下鉄の下をどんどんどんどんくぐっていきますので、お乗りになった方もいらっしゃるとは思いますけれども、駅もものすごく深いところで、全く仙台の地下鉄東西線とは比較にならないということと、これは後で詳しく必要であれば、委員の方に資料等を用いて御説明を申し上げますけれども、さらに需要予測につきましては、これまた何度か御説明申し上げておりますが、これも実際のパーソントリップというデータを用いて計算をしていくという決まりになっておりまして、それを前の南北線のときの実際の需要推計、こういった結果こういったものを参考にしながら、かなり私どもとしてはシビアなと申しますか、精度の高いものをつくったというふうに考えておりまして、そういう点からからまいりまして、さらにこれもこの委員会にお示しをしたところですが、例えば建設費が少しアップする、あるいは需要が逆にダウンする、そういうリスクを考えた場合の収支といいますか、そういったシミュレーションの事例をお示しをしているところでございまして、そういったことまで全部質問項目にあれば、これはそのようにお答えをしてまいりたいと私どもは自信を持ってこの事業を進めるということには変わりはございません。 45: ◯小池純夫委員  私もこの東西線の特別委員会でいろいろとそういうことも聞いておりますが、市民の人たちはわからない要因があるので、私たちのところに市民の人からけさも電話が来たりするものですから、そういうふうにある程度はお答えをしておいたのですが、大江戸線とは比較のしようがないんだよということを言っておきましたが、ただ市民にはやはりそういう細かいことが徹底されていない面もあるので、今局長がおっしゃったようなことを市民にも徹底しておいていただかないと、大多数の市民はわからないわけですね。そんなことを含めてむしろ当局も頑張っていただきたいということを込めて質問を終わります。 46: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 47: ◯委員長  なければ、以上をもちまして東西線沿線整備調査特別委員会を閉会いたします。...